X-M5 Body

FUJIFILM X-M5レビュー|写真メインで使い続けてわかった良いところ、惜しいところ

Fujifilm X-M5(以下X-M5)を購入して1年近く経ちました。以前はNikon Z5を使っていましたが、重さと大きさに不満があり、X-M5に乗り換えました。(Z5、良いカメラなんですけどね。)X-M5を使って日常の写真を撮り、気づいたら韓国でも写真を撮ったりしています。レンズもちょこちょこっと増えてきて、一度ここらでX-M5についてしっかりとレビューしたいと思います。なお、スペックについてはあまり詳しく語りません。詳細スペックは公式サイト価格.comをご参照ください。それよりもこの記事では、実際に使ってみてどうだったか、という視点を大事にしています。一人の人間の感想でしかありませんが、X-M5の良いところ、微妙なところをX-M5が気になっている人に共有できればと思います。

先に結論。X-M5はこんなカメラだった。

Fujifilm X-M5 / VILTROX AF28mm F4.5

一言で言えば、X-M5は「画質のいいカメラをできるだけ小さく持ち歩きたい人」に向いているカメラだと思います。キャッチーな言い方だと「小さな巨人」とでも言いましょうか。でもファインダーも手ぶれ補正もありませんし、グリップも良くありません。操作性もイマイチです。(言い過ぎかもしれません笑)

でも、小さい。この小ささのおかげで私はカメラを持ち出す回数がかなり増えました。カメラは持って出なければ写真が撮れません。当たり前ですが、X-M5を使って改めてそれを感じました。フルサイズからの乗り換えが正にこの小ささ、軽さによるカメラの使用頻度向上が狙いでしたので、X-M5に乗り換えたのは正解だったなと思います。

私のX-M5の使い方

Fujifilm X-M5 / XF16-50mm F2.8-4.8

さて、レビュー記事を読んでいただく前に、前提条件を載せておきます。人によってカメラの使い方や期待するところが違いますので、以下をご理解の上、レビュー記事を読んでいただければと思います。

ほぼ100%写真撮影

FujifilmはX-M5をもともとはVLOGカメラとして宣伝していたような気がします。実際にEVFがなく、動画撮影に適した撮影モードが搭載されていますので、VLOG機っぽいですよね。余談ですが今見たら公式HPには「ポケットサイズのオールラウンダー」と記載されていました。しかし私はほぼ100%写真撮影に使っています。一度だけ子どもの虫取り風景を動画で撮影したことがありますが、それくらいですね。LINEで動画を共有することなどを想定すると、正直iPhoneの方が動画は楽です。まあとにかく私はX-M5を写真機として使っているということに留意願います。

よく使っているレンズ

X-M5と一緒に使っているレンズは以下の通りです。いずれも自身で購入しています。

XF16-50mmF2.8-4.8
作例はこちら、公式HPはこちら

XC35mmF2
作例はこちら、公式HPはこちら

VILTROX AF28mm F4.5
作例はこちら、公式HPはこちら

X-M5で一番気に入っているのは小ささ

Fujifilm X-M5 / VILTROX AF28mm F4.5

さて、ここからが本題です。X-M5の一番良いところはこれに尽きるかもしれません。軽量コンパクトで画質もAFも良いカメラに何の不満があるでしょうか。いや、ないでしょう。(実際には多少不満はありますが、それはまた後で。)

小さくて良いところは、意外と見落としがちかもしれませんが、バッグに入れやすいところです。X-M5はAPS-Cなので、レンズもフルサイズに比べるとコンパクトです。そしてファインダーがないため軍幹部がありません。これによって、バッグに入れやすく嵩張らないのがとても良いです。XC35mmF2なら小さくてボケも楽しめるし、VILTROX AF28mm F4.5なら冬のジャケットのポケットなら本当にポケットに入ります。小さいが故に旅行でも、ちょっとした散歩でも邪魔にならないので、結果的にカメラを持ち出す機会が増えます。これが一番気に入っているところです。

いやいや、小さいだけなら他にも小さいカメラあるでしょ。と思う方もいらっしゃるでしょう。たしかに実際もっと小さいカメラはありますが、大きさだけでなく、性能や価格をトータルしておすすめできるのがX-M5です。それこそが「小さな巨人」たる所以でしょう。(小さな巨人、流行らないかな。たぶん無理だな。)それを今から紹介したいと思います。

画質については何も不満がない

Fujifilm X-M5 / XC50mm F2

2610万画素あれば十分

最近のカメラは高画素化しているような気がします。実際、Fujifilmの最新カメラは4000万画素を超えてきています。とはいえ4K TVが800万画素ですし、写真のほとんどをスマホやPCで見る、写真をプリントするにしてもせいぜいL版程度だと思うので、2610万画素は十分すぎます。画素数が足りないと思ったことは一度もないです。何ならRAW現像して書き出した後は3MB(300万画素)くらいですし、このブログにアップしている写真も1〜3MB程度です。

RAW現像しても十分余裕がある

私はCapture Oneで現像していますが、X-M5のデータはRAW現像でも十分余裕があります。この余裕というのは明るいところを暗くする、暗いところを明るくしても、十分情報を引き出せるという意味です。Fujifilmの目玉機能の一つであるフィルムシミュレーションをベースに現像することも可能ですので、RAW現像しない人もする人も、どちらも楽しめるのがX-M5だと思います。

高感度も普段使いなら問題なし

センサーサイズがAPS-Cなので、高感度耐性が不安、という方もいるかもしれません。しかし私の使い方の範疇にはなりますが、全然問題ないです。具体的には水族館や博物館の薄暗い部屋の中、梅雨のどんよりした暗い屋外など、そういった場面でも十分綺麗な写真が撮れます。感覚的にはISO6400でも問題ないです。

実際の作例

逆光で暗くなったところもちゃんと情報が残っています。
博物館の化石。暗くてもAFも合います。
細かいバラの緻密な花も撮れます

ファインダーなし。でも私は困らなかった

Fujifilm X-M5

ミラーレスカメラを買うときにファインダーの有無は一つの選択基準になるかと思います。ちなみに私はファインダー不要派ですし、実際使ってみてやっぱりファインダーは無くて良いなと思いました。私はメガネをかけているのでファインダーが覗きにくいこと、X-M5の液晶は明るさをMaxにすれば屋外でも十分見えることなどが理由です。別記事でX-M5のファインダーは必要ないという趣旨の記事がありますので、こちらもご参照ください。

手ぶれ補正なし。でも写真なら困らない

Fujifilm X-M5

手ぶれ補正もカメラを買うときに気になりますよね。私も昔は気にしていたし、当然手ぶれ補正がある方が良いと思っていました。もちろん有るかないかで言えば、手ぶれ補正はあった方が良いのは間違いないです。しかしカメラボディの大きさとのトレードオフなので、大きく重くなるくらいなら手ぶれ補正はいらない、というのが私の主張です。被写体ブレを起こさないようシャッタースピードを上げれば、自然と手ぶれは収まるので、手ぶれ補正は不要という結論です。鳥を撮りたいとか、スポーツ選手を撮りたいとか、超望遠レンズを使いたい人はあった方が良いかもしれませんが、家族を撮りたい、花を撮りたいといった方には不要かなと思います。望遠レンズはレンズに手ぶれ補正があることが多いので、ボディには無くても良いかなと思います。この辺を詳しく書いた記事があるので、こちらもご参照ください。

X-M5は正直持ちにくい

Fujifilm X-M5

はっきり言うと、X-M5は持ちにくいです。明らかにグリップが小さいので、グリップ感は悪いです。しかもツルツルして滑りやすいのでなおさら持ちにくいです。これはSmallRigのケースでかなり改善しましたが、X-M5を裸で使いたい人は要注意です。これも詳しく書いた記事があるので、こちらをご参照ください。

オートフォーカスはどうか?

Fujifilm X-M5

私の使い方ではオートフォーカス(以下AF)は十分な性能です。特に街中スナップとか、花とかであれば全く問題ないです。AFポイントも小さくできるので、ピンポイントで狙ったところにフォーカスが合います。博物館や水族館、夜の街並みなどの暗い場所でもAFは合掌してくれます。

一方で子どもの場合、瞳AFは追いつかないことがあります。子どもの本気はめちゃくちゃ速いですし、予想外の動きをしますので外すことはあります。あとややこしいのがAF認識と実際にフォーカスが合っているかは別問題の場合があります。AFは認識しているけど、フォーカスは合掌していないこともあり得ます。動物も同じで、特に猫を撮ることがありますが、動きがゆっくりであれば猫の瞳にAFがばっちり合います。一方で、俊敏に動かれるとAFが追いつかないことがあります。これは人でも動物でも同じ傾向です。

とはいえX-M5に搭載しているプロセッサーはX-H2やX-T5といったフラッグシップと同じX-Processor 5なので、これで問題があるという人は少数派だと思います。問題があると思う人はCanonかSONYに移るしかないかもしれません。

フィルムシミュレーションは面白い。でも私はRAW現像派

Fujifilm X-M5

Fujifilmの売りの一つがフィルムシミュレーションだと思います。実際私も使ってみてノスタルジックネガ、クラシッククロームなどが好きでした。特に青い空や海とクラシッククロームは相性抜群だと思います。

一方で私はCapture OneでRAW現像しているので、フィルムシミュレーションはあまり関係ないと言えば関係ないかもしれません。ところが意外と知られていない気がしますが、フィルムシミュレーションをベースに、たとえばクラシッククロームをベースにして、そこから自分好みにRAW現像もできます。フィルムシミュレーションの良いところは、自分では気づかない色の良さに気づくところだと思います。そういう意味ではRAW現像する人でもFujifilmのカメラを買う意味はあると思います。

バッテリーについて

Fujifilm X-M5 / XC50mm F2

X-M5はボディが小さいので、それに合わせてバッテリーも小さいです。スペック上では330枚となっていますが、実際それくらいは十分撮れると思います。自分の使い方だとバッテリーが足りなくなって困ったことは一度もないです。1〜2時間くらいスナップしてもバッテリーは半分は残っているかなという感じです。また、USB充電もできるので、ちょっと休憩中にモバイルバッテリーで充電すれば1日中写真が撮れると思います。予備バッテリーがあればなお安心かもしれませんが、私はバッテリー1個で十分OKです。

実際に使ったX-M5のレンズ

XF16-50mmF2.8-4.8

Fujifilm X-M5 / XF16-50mm F2.8-4.8

なんだかんだでこれが一番便利ですね。標準ズームレンズで軽くてコンパクト。しかもインナーズームなので鏡筒が伸びることがないのが思いのほか快適です。写りもボケにくさ以外はとても満足。このレンズのおかげで他のレンズの購買意欲がなかなかでてこないです。作例はこちら、公式HPはこちら

XC35mmF2

Fujifilm X-M5 / XC50mm F2

フルサイズ換算で約52mm相当のいわゆる標準の焦点距離の撒き餌レンズです。軽量コンパクトでAF駆動時の音も小さく、ボケ感も良いのでとりあえず2本目のレンズとして最適です。カメラやレンズの値段が上がっている昨今、このような撒き餌レンズはありがたいですね。作例はこちら、公式HPはこちら

VILTROX AF28mm F4.5

Fujifilm X-M5 / VILTROX AF28mm F4.5

フルサイズ換算で42mmの焦点距離。巷ではジェネリックGR3Xと言われているとかどうとか。逆光耐性は弱いですが、この薄さ軽さでAFが使えるのは驚きです。とりあえずカメラを持ち出そうというときに重宝するレンズです。作例はこちら、公式HPはこちら

X-M5で撮った写真

X-M5で撮った写真です。作例という言葉は大袈裟に聞こえるなといつも思いますが、作例としてご覧くださいませ。

Fujifilm X-M5 / XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR
Fujifilm X-M5 / XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR
Fujifilm X-M5 / XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR
Fujifilm X-M5 / XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR
Fujifilm X-M5 / Viltrox AF 28mm F4.5 Air
Fujifilm X-M5 / XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR
Fujifilm X-M5 / XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR
背景がボケたピンクのバラの写真
Fujifilm X-M5 / XC35mmF2
Fujifilm X-M5 / XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR
Fujifilm X-M5 / XC35mmF2
Fujifilm X-M5 / XC35mmF2
Fujifilm X-M5 / XC35mmF2
Fujifilm X-M5 / XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR

X-M5の良いところ

Fujifilm X-M5 / XF16-50mm F2.8-4.8

ここでX-M5の良いところをまとめてみたいと思います。

・とにかく小さくて軽い(レンズ含む)
・APS-Cとして十分良好な画質と高感度耐性
・小型レンズが豊富
・写真機として十分使える
・フィルムシミュレーションはやっぱり良い

写りが良くて小さくて軽い、これ以上の理由はないかもしれませんね。あと重要なところが値段ですね。Fujifilmやその他のメーカーと比べても、この性能がこの値段で買えるカメラは他にないように思います。

X-M5の惜しいところ

Fujifilm X-M5 / VILTROX AF28mm F4.5

個人的にはX-M5はほとんど理想的なカメラですが、それでも惜しいところはあります。

・グリップが滑る
・EVF、IBISがない
・小さいのでボタン操作は窮屈

EVF、IBIS(手ぶれ補正)は正直無くても困らないのですが、強いて言えばということで惜しいところにカテゴライズしました。特にカメラ好きな人はファインダーを重視される傾向があるように思いますが、私は正直どっちでもOKです。

一番本当に惜しいところはボタン操作ですね。前面のダイヤルが押し込み操作できるのですが、これが結構過敏です。クルクル回すつもりが押し込んで設定が変わってしまう、ということがしばしばあります。XFレンズは絞りリングがレンズにあるので良いのですが、XCレンズは絞りリングがないのでこの前面ダイヤル操作が必要になってきます。その場合はちょっと不便さを感じます。

X-M5をおすすめしたい人

実際に使ってみて、X-M5の良いところ悪いところを感じています。その経験からX-M5をお勧めしたい人はこんな人です。

・とにかく小さいカメラがほしい
・旅行やスナップ中心
・スマホのように背面液晶で撮る
・Fujifilmの色が好き
・手軽にエモい写真が撮りたい

特に1台目のカメラを買おうという初心者の方にはX-M5がおすすめです。値段もそうですし、やはりフィルムシミュレーションは手軽にエモい写真が撮れるので、スマホとの違いを体感しやすいと思います。そして何度も言って申し訳ないですが、小さくて軽いカメラの方が買って無駄にならない可能性が高いです。

次におすすめしない人はこんな人です。

・ファインダーを覗きたい
・超望遠などの大型レンズを使いたい
・グリップ感大事
・手ぶれ補正必須
・スポーツや鳥などの動体中心

スペックから分かるのですが、ファインダーと手ぶれ補正にこだわりが有る人はシンプルにやめた方が良いです。被写体としてはスポーツや鳥を撮りたい人にも大きいレンズがボディに合わないので不向きだと思います。

まとめ。結局X-M5を買って良かったか

Fujifilm X-M5 / XC50mm F2

ここまで読んでいただいた方には薄々気づかれたと思いますが、私はX-M5を買って良かったです。手ぶれ補正もない、ファインダーもない、グリップもほぼない。スペックを眺めるだけならもっと良いカメラはいくらでもあります。

でも小さくて写真がきれいなカメラは他にあるでしょうか。なかなか無いんですよね。AF性能やレンズ、電源オンオフやメニュー操作のキビキビ感、値段などをトータルで考えると、X-M5は最良の選択肢の一つになります。自分にとってX-M5は買って良かったカメラであることは間違いないです。

以上、Fujifilm X-M5のレビューでした。X-M5を特に写真を撮るために購入しようとしている方のご参考になれば幸いです。

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